タウンメイト50/80 シャフト駆動 グリスメンテナンス

今回の車両(個体)は、たまたま走行距離が少ない(1000km程度)車両でしたが、すでに製造から30年程経過しています。シャフトドライブのタウンメイト。

ちょこちょこ乗る様になると、特有の?ギヤ唸り音が気になってきたので見てみる事にしました。

音を気にしすぎなのか?製造から30年経過車両+このグリス式シャフトドライブにまともに乗るのが初めてという事もあるかもしれません。特有の音?

シャフトドライブの構造上、ある程度は致し方ないと思いますが、これは正常な音なの?グリスはちゃんと仕事しているのかな?と。

気になった所は一度状態を見ておかないと、何かあった時に浮かばれない。


という事でやっと本題「ヤマハ タウンメイト80」の駆動シャフトギヤ・グリス状況を見てみました。

まず⇩ジェネレーターカバーを外すと見える部分。ギヤの入り方・感触に影響する。

この辺は以前グリスを塗った記憶あり。

何だか今見たらアナログタイプの機構。こんな事しているんですねヤマハ。

当時の試行錯誤のたまものという事だと思います。

不具合あるかどうかが、目に見えて分かる構造は良い。

カバーを開け閉めするごとに、クラッチ調整した方がいいのでしょうか?グリス塗ったら少し変わるかも。

止まった所から1/8回転戻しってのも微妙な感触なんですよね。

年式・モデルなどにより変更されているかもしれませんが、この車両はこんな機構。

シフトペダルを踏むと、シャフトに付いているΩ状の板が動いて、カバー側に付いている部品がテコの原理でクラッチシャフトを押す機構・・・。タウンメイトのシフトチェンジは結構ちゃんと踏まないとダメな原因がこの辺の機構にもありそうです。ギヤチェンジしようと踏みこむ事でクラッチロッドを押してクラッチを切っているという事?この構造だとやはり硬いと言うか、力いるし、ストロークが大きいし、しっかり踏まないとギヤ抜けするし・・・。まだ慣らし中な走行距離だから?かもしれません。いっその事、ハンドクラッチ機構にしたい。足踏み機械式セミオートクラッチと言うか。バラしてないので、いまいち機構がよく分かっていない。重りのボール入っているけど、遠心クラッチではないのかな?この手は少し前のホンダの横置きエンジンしか触れた事が無いので、そう言う思い込みがあったけど、単なる知識不足だったみたい。ホンダとヤマハ、カブとタウンメイト、別々の会社、それぞれ違うバイク。

シフトペダル(シーソーペダル)の各角度を微調整したい。上げ側重視に一コマ角度を変えてみたらギヤ抜けしない(しっかり入る)様になったけど、下げるのが踵でやりづらくなりました。踏み替えずになるべく踵でシフトダウンしたいんです。何か考えましょう。

ギヤの入りやクラッチの切れなどが気になったら、すぐに調整・確認。八分の一回転戻し。場合によってはエンジンオイル交換も。

今回の作業ついでに、2回目のエンジンオイル交換してみます。

ユニバーサルベアリング部⇩。

入るか分かりませんが、ゾイルスプレー塗ってみました(自己責任)。ガタなど微塵も感じさせません。焼きも入っていて頑丈そう。

シャフトで差し込み連結されています。接する(刺さる)部分はモリブデングリス塗布。

この部分、ラバーブーツのハマり・切れ等ゴム劣化注意。水混入は絶対避けたい。

と言っても、すでに部品は出ないみたい。ダメになったら何か考えましょう。

今回は、スイングアームを外して作業。

スイングアームピボットシャフトは、回り止めツメ折りワッシャーみたいので回り止めされています。シャフトはスッとは抜けず、油分ゼロ。錆が出ておりました。組む時は錆を落としてグリス塗布。

このスイングアーム、銀色と言うのもあまり気に入ってませんが、錆びが結構出て目立っております。そのうち色を塗りますか。内部・合わせ目の防錆をしつつ作業。

エンジン部含め、アルミに銀色塗装されている部分が浮いてペリペリ剥がれる。これまでキレイにやるとなると、結構大変。そのまま行きます。

クリップを外すと見えてくる⇩。

もう一つクリップあり。そして6本のボルトを外す。

上側に小さいブローバイ穴あり。カバーに→の目印。

向きが指定してありますので、組む時は同じ向き(位置)で。

なぜこの様にグリスが付着しているのか、よくわかりません。組む時にはみ出た又はブローバイでガス化して出たのが固まった?不明。

開けて見た状態⇩もしかして新車組み(グリス注入)した位置で留まっている?

少し仕事していたと思われるグリスは色が変わっている部分。一部ですね。

グリスの成分が分離してきているみたい。入ってはいたけど、偏り・分離・固化しかけで、あまり仕事をしていない様子でした。すぐに不具合が出るレベルではありませんが、長く乗るつもりでしたら見た方が良いでしょう。グリス補充又は入れ替え。シャフトドライブのタウンメイトは、車両製造からだいぶ経っていますし。これがギヤオイル式で手軽に交換できればいいんですけどね。生産コストの関係か。

古いグリスを可能な限りぬぐい取り、新しいグリスに入れ替えます。

もっと細かくバラすには、特殊工具が必要みたい。今回はそこまで必要無いでしょう。

以前はこの部分の専用グリスがヤマハ純正であった様なのですが、今は無し。

現在入手しやすいグリスで、何が適なのかしばし検索してみました。リチウム系・ウレア系・モリブデン系と・・・。柔らかすぎず、硬すぎず。

まあ、現在はメーカー指定が入手できないので、自分で試してみるしかないですよね。この手の情報は少ないですし。

そしてわたくしが今回試してみる事にしたのはこんな色のグリス。

株式会社エーゼット CKG-002 を試してみます。

超極圧・超防錆。カルシウムスルホネートコンプレックスグリース。

新しい?よく分かりませんが、良さそうな気がします。

しつこいですが、当方お試し段階です。メーカー指定でも推奨でもありません。自己使用による好調・不調等すべて自己責任ですので、その点ご了承ください。もしかしたら、古いグリス・シール関係との相性などもあるかもしれません。

尚、この車両の使用で不具合等があった場合は、こちらで報告させていただきます。

今回、気になっていた部分の状態確認・グリス入れ替えができましたので、今後使用に当り異音・ガタ・漏れなど気になる部分が出なければ、こちらのギヤケース、次に開けるのは3万キロくらい走ってからでしょうか。

あえて挙げれば、グリス詰めすぎの不具合が出ないかな?と少し心配ではあります。どのくらい入れるのが正解なのかよく分かりませんでしたので、入っていた量より多めで、あとは手で回してみて感覚的に大丈夫だろう少し多めかな?くらいの量を入れました。

フリクションロス大・ブローバイから何か吹き出すか・詰まって内圧が抜けずにシール抜けする可能性なども、一応念頭に置きつつ様子見。


その後少し走行。グリス詰めの不具合無し。シャフトドライブの音は思った程変わらず。耳に入ってくる音は、ドライブ側(前側)でしているみたい。異音ではないので気にしない事にします。エンジン・排気音が静かなので、駆動系の音が耳に入ってくるタウンメイト。

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追記

サービスガイド(薄い冊子)にて、シャフトドライブの項目があったので追記します。

指定グリス  アルバニアEPグリスRO

量  55g 又は 66㏄

その下にボールペンの手書きで「無交換」とメモ書きありました。当時のメーカー説明会などで配られたモノでしょうか?わたくし当時の事は知りませんが、想像するに説明会などで「交換が必要?」の質問があり、その解答をメモったと予測。ヤマハは、走行距離何キロ・耐用年数何年想定でそのような事になったのですかね?ここが壊れる前に他が壊れて廃車になると言う事でしょうか?その辺は当時のホンダとはちがう気がします。せめて「5万キロ又は10年に1回 点検・入れ替え推奨」程度の事言っておけばいいのに。

公式資料に「無交換」の印刷記載は見当たりませんので、当時のグレーゾーン?。不明。

超高級?摩耗しない素材・表面処理を採用していたり、超高性能なグリスなのでしょうか?ショックは構造で逃がして。まあいいや。分解可能な可動部分ですのでね。

個々が必要と思ったらやる方式?察します。